ご来訪ありがとうございます。初めての方は「はじめに」をご覧ください。
わき目をふらず熱中する姿。それはパズルをしていたときではありませんでしたか・・・。 パズルは人を熱中させるものを持っており、パズルが暗記ツールとして有効な理由は、まさにこの点にあります。本ブログは、ブログ訪問者が数列解読に夢中になっているうちに漢字の記憶を強化できる仕組みになっております。ブログの小説文には漢字混じりの語がいくつか数列に置き換えられており、ブログ訪問者は、数列を分割。読み仮名そして綴りに変換。そのあと答えを確認するので、それらの綴りを記憶のスクリーンに焼き付けることができるのです。換言すれば、数列分割の際、「その分割では語にならない」と思ったり、分割中に現れた文字で語が作れないかを考えたり、数列の前後や文脈からそこにどんな語が入るのか推測したりするので、「綴りの思い出しに効果がある」と言うことができます。「記憶の呼び戻しは数列分割過程にある」と言う訳です。うまく漢字に直せた時はピースが凹部分にピッタリ納まった時のような快感を味わうことができます。分割の仕方は何通りもあるので迷ってしまいます。それを間違えると、意味不明で脈絡のない文字列ができるので、苦笑します。このようなところに「パズルとしての楽しさがある」とも言えます。今はことばが力を失っている時代。このような時代だからこそ、漢字を少しずつ覚えていくと、役に立つことは言うまでもありません。
素材となる小説文は、「源氏物語・現代語訳版」です。いろいろ公開されておりますが、私が採択したのは、それらの中の「源氏物語の世界・現代語訳版・高千穂大学名誉教授渋谷栄一著」です。加工許可をいただいた渋谷先生には感謝申し上げます。
「源氏物語」は美しい国宝的傑作として博物館の薄暗い陳列棚に淡いライトを当てて飾っておくような物語ではありません。そして、それは、貴族社会の優雅で甘い愛の物語では決してなく、またもちろん、ある種の映画漫画で一面的に取り上げられているようなべたべたした愛欲の世界の物語でもありません。理想の貴公子でスーパーヒーローとされる光源氏にしてから、純粋に二枚目の役を与えられているのではなく、しばしば三枚目を割り当てられて、読者の失笑を避けられません。作者の目は登場人物に対して思いのほか冷たく、その展開はずいぶんとリアリテイがあって生臭く、十分に社会性を持った、シリアスな、そして時にユーモラスな、つまり普通によくできた物語なのです。そして何よりも人の心がよく描き出された物語です(「源氏物語の世界」著者 渋谷栄一様より引用)。要するに、宮廷女性と色恋を繰り返す光源氏の生き様と内面の苦悩が描き出されているところに「ストーリーとしての面白さ」があるのではないでしょうか。
全体のあらすじと解説は「源氏物語/紫式部・光源氏」をご覧ください。文中に分からない語があれば、下のGoogleボタンを押して、意味を調べておいてください。物語が終結するまでに何年かかるか分かりませんが、よろしかったら、最後までお付き合いくださいませ。
本日お届けする小説文は下記作品中の「夕顔(ゆうがお47回連載)」です。この作品のあらすじと時代背景を知りたい人は「夕顔」をお読みください。それでは、ストーリーとパズルをお楽しみください。
【過去作品/カッコ内をクリック、次ページを読みたい人はそのページ30センチほど右下の►をクリッリしてください】
【桐壺】【帚木】【空蝉】【夕顔】【若紫】【末摘花】【紅葉賀】【花宴】【葵】【榊】【花散里】【須磨】【明石】【澪標】【蓬生】【関屋】【絵合】【松風】【薄雲】【朝顔】【乙女】【玉鬘】【初音】【胡蝶】【螢】【常夏】【篝火】【野分】【行幸】【藤袴】【真木柱】【梅が枝】【藤のうら葉】【若菜(上)】【若菜(下)】【柏木】【横笛】【鈴虫】【夕霧】【御法】【幻】【匂兵部卿】【紅梅】【竹河】【橋姫】【総角】【早蕨】【宿木】【東屋】【浮舟】【蜻蛉】【夢浮橋】
─〰〰 本日の問題 〰〰─ 
数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。
変換表
1 | 2 | 3 | 4 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 40 | 41 | 42 | 43 | ア | イ | ウ | エ | オ | カ | キ | ク | ケ | コ | サ | シ | ス | セ | ソ | タ | チ | ツ | テ | ト | ナ | ニ | ヌ | 44 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 140 | 141 | ネ | ノ | ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ | マ | ミ | ム | メ | モ | ヤ | ユ | ヨ | ラ | リ | ル | レ | ロ | ワ | ン | ガ | 142 | 143 | 144 | 200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 210 | 211 | 212 | 213 | 214 | 220 | 221 | 222 | 223 | 224 | 230 | 231 | 232 | 233 | 234 | ギ | グ | ゲ | ゴ | ザ | ジ | ズ | ゼ | ゾ | ダ | ヅ | デ | ド | バ | ビ | ブ | ベ | ボ | パ | ピ | プ | ペ | ポ |
第一章 夕顔の物語 夏の物語 第三章[第五段 源氏、二条院に帰る] (32)「付き添っていた女はどうしたか」とおっしゃると、「その者も、同様に、生きられそうにございませんようです。自分も死にたいと取り乱しまして、今朝(けさ)は谷に飛び込みそうになったのを拝見しました。『あの前に住んでいた家の人に知らせよう』と申しますが、『今しばらく、落ち着きなさい、と。事情をよく考えてからに』と、41211114三ておきました」と、ご報告申すにつれて、とても悲しくお思いになって、「わたしも、とても気分が悪くて、どうなってしまうのであろうかと思われる」とおっしゃる。「何を、この上くよくよお考えあそばしますか。そうなる運命に、万事決まっていたのでございましょう。誰にも聞かせまいと存じますので、惟光(これみつ)めが身を入れて、万事2211133三いたします」などと申す。「そうだ。そのように何事も思ってはみるが、いい加減な遊び心から、人を死なせてしまった非難を受けねばならないのが、まことに辛いのだ。少将命婦などにも聞かせるな。尼君はましてこのようなことなど、お2211130三になるから、恥ずかしい気がしよう」と、口1033202三なさる。「その他(ほか)の法師たちなどにも、すべて、説明は別々にしてございます」と申し上げるので、頼りになさっている。わずかに会話を聞く女房などは、「変だわ、何事だろうか、穢れ(けがれ)に10313231三旨をおっしゃって、宮中へも参内なさらず、また、このようにひそひそと話して41144234四いらっしゃる」と、ぼんやり不思議がる。
1 | 2 | 3 | 4 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 40 | 41 | 42 | 43 | ア | イ | ウ | エ | オ | カ | キ | ク | ケ | コ | サ | シ | ス | セ | ソ | タ | チ | ツ | テ | ト | ナ | ニ | ヌ | 44 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 140 | 141 | ネ | ノ | ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ | マ | ミ | ム | メ | モ | ヤ | ユ | ヨ | ラ | リ | ル | レ | ロ | ワ | ン | ガ | 142 | 143 | 144 | 200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 210 | 211 | 212 | 213 | 214 | 220 | 221 | 222 | 223 | 224 | 230 | 231 | 232 | 233 | 234 | ギ | グ | ゲ | ゴ | ザ | ジ | ズ | ゼ | ゾ | ダ | ヅ | デ | ド | バ | ビ | ブ | ベ | ボ | パ | ピ | プ | ペ | ポ |
〰 おもしろ「ことば変換」〰  左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。
【現代語訳】
第三章[第二段 尼君死去し寂寥(せきりょう)と孤独の日々](32)「付き添っていた女はどうしたか」とおっしゃると、「その者も、同様に、生きられそうにございませんようです。自分も死にたいと取り乱しまして、今朝(けさ)は谷に飛び込みそうになったのを拝見しました。『あの前に住んでいた家の人に知らせよう』と申しますが、『今しばらく、落ち着きなさい、と。事情をよく考えてからに』と、宥め(なだめ)ておきました」と、ご報告申すにつれて、とても悲しくお思いになって、「わたしも、とても気分が悪くて、どうなってしまうのであろうかと思われる」とおっしゃる。「何を、この上くよくよお考えあそばしますか。そうなる運命に、万事決まっていたのでございましょう。誰にも聞かせまいと存じますので、惟光(これみつ)めが身を入れて、万事始末いたします」などと申す。「そうだ。そのように何事も思ってはみるが、いい加減な遊び心から、人を死なせてしまった非難を受けねばならないのが、まことに辛いのだ。少将命婦などにも聞かせるな。尼君はましてこのようなことなど、お叱りになるから、恥ずかしい気がしよう」と、口封じなさる。「その他(ほか)の法師たちなどにも、すべて、説明は別々にしてございます」と申し上げるので、頼りになさっている。わずかに会話を聞く女房などは、「変だわ、何事だろうか、穢れ(けがれ)に触れた旨をおっしゃって、宮中へも参内なさらず、また、このようにひそひそと話して嘆いていらっしゃる」と、ぼんやり不思議がる。
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ご来訪ありがとうございます。初めての方は「はじめに」をご覧ください。

わき目をふらず熱中する姿。それはパズルをしていたときではありませんでしたか・・・。
パズルは人を熱中させるものを持っており、パズルが暗記ツールとして有効な理由は、まさにこの点にあります。本ブログは、ブログ訪問者が数列解読に夢中になっているうちに漢字の記憶を強化できる仕組みになっております。ブログの小説文には漢字混じりの語がいくつか数列に置き換えられており、ブログ訪問者は、数列を分割。読み仮名そして綴りに変換。そのあと答えを確認するので、それらの綴りを記憶のスクリーンに焼き付けることができるのです。換言すれば、数列分割の際、「その分割では語にならない」と思ったり、分割中に現れた文字で語が作れないかを考えたり、数列の前後や文脈からそこにどんな語が入るのか推測したりするので、「綴りの思い出しに効果がある」と言うことができます。「記憶の呼び戻しは数列分割過程にある」と言う訳です。うまく漢字に直せた時はピースが凹部分にピッタリ納まった時のような快感を味わうことができます。分割の仕方は何通りもあるので迷ってしまいます。それを間違えると、意味不明で脈絡のない文字列ができるので、苦笑します。このようなところに「パズルとしての楽しさがある」とも言えます。今はことばが力を失っている時代。このような時代だからこそ、漢字を少しずつ覚えていくと、役に立つことは言うまでもありません。
素材となる小説文は、「源氏物語・現代語訳版」です。いろいろ公開されておりますが、私が採択したのは、それらの中の「源氏物語の世界・現代語訳版・高千穂大学名誉教授渋谷栄一著」です。加工許可をいただいた渋谷先生には感謝申し上げます。
「源氏物語」は美しい国宝的傑作として博物館の薄暗い陳列棚に淡いライトを当てて飾っておくような物語ではありません。そして、それは、貴族社会の優雅で甘い愛の物語では決してなく、またもちろん、ある種の映画漫画で一面的に取り上げられているようなべたべたした愛欲の世界の物語でもありません。理想の貴公子でスーパーヒーローとされる光源氏にしてから、純粋に二枚目の役を与えられているのではなく、しばしば三枚目を割り当てられて、読者の失笑を避けられません。作者の目は登場人物に対して思いのほか冷たく、その展開はずいぶんとリアリテイがあって生臭く、十分に社会性を持った、シリアスな、そして時にユーモラスな、つまり普通によくできた物語なのです。そして何よりも人の心がよく描き出された物語です(「源氏物語の世界」著者 渋谷栄一様より引用)。要するに、宮廷女性と色恋を繰り返す光源氏の生き様と内面の苦悩が描き出されているところに「ストーリーとしての面白さ」があるのではないでしょうか。
全体のあらすじと解説は「源氏物語/紫式部・光源氏」をご覧ください。文中に分からない語があれば、下のGoogleボタンを押して、意味を調べておいてください。物語が終結するまでに何年かかるか分かりませんが、よろしかったら、最後までお付き合いくださいませ。
本日お届けする小説文は下記作品中の「夕顔(ゆうがお47回連載)」です。この作品のあらすじと時代背景を知りたい人は「夕顔」をお読みください。それでは、ストーリーとパズルをお楽しみください。
【過去作品/カッコ内をクリック、次ページを読みたい人はそのページ30センチほど右下の►をクリッリしてください】
【桐壺】【帚木】【空蝉】【夕顔】【若紫】【末摘花】【紅葉賀】【花宴】【葵】【榊】【花散里】【須磨】【明石】【澪標】【蓬生】【関屋】【絵合】【松風】【薄雲】【朝顔】【乙女】【玉鬘】【初音】【胡蝶】【螢】【常夏】【篝火】【野分】【行幸】【藤袴】【真木柱】【梅が枝】【藤のうら葉】【若菜(上)】【若菜(下)】【柏木】【横笛】【鈴虫】【夕霧】【御法】【幻】【匂兵部卿】【紅梅】【竹河】【橋姫】【総角】【早蕨】【宿木】【東屋】【浮舟】【蜻蛉】【夢浮橋】
─〰〰 本日の問題 〰〰─
数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。
変換表
第一章 夕顔の物語 夏の物語 第三章[第五段 源氏、二条院に帰る] (32)「付き添っていた女はどうしたか」とおっしゃると、「その者も、同様に、生きられそうにございませんようです。自分も死にたいと取り乱しまして、今朝(けさ)は谷に飛び込みそうになったのを拝見しました。『あの前に住んでいた家の人に知らせよう』と申しますが、『今しばらく、落ち着きなさい、と。事情をよく考えてからに』と、41211114三ておきました」と、ご報告申すにつれて、とても悲しくお思いになって、「わたしも、とても気分が悪くて、どうなってしまうのであろうかと思われる」とおっしゃる。「何を、この上くよくよお考えあそばしますか。そうなる運命に、万事決まっていたのでございましょう。誰にも聞かせまいと存じますので、惟光(これみつ)めが身を入れて、万事2211133三いたします」などと申す。「そうだ。そのように何事も思ってはみるが、いい加減な遊び心から、人を死なせてしまった非難を受けねばならないのが、まことに辛いのだ。少将命婦などにも聞かせるな。尼君はましてこのようなことなど、お2211130三になるから、恥ずかしい気がしよう」と、口1033202三なさる。「その他(ほか)の法師たちなどにも、すべて、説明は別々にしてございます」と申し上げるので、頼りになさっている。わずかに会話を聞く女房などは、「変だわ、何事だろうか、穢れ(けがれ)に10313231三旨をおっしゃって、宮中へも参内なさらず、また、このようにひそひそと話して41144234四いらっしゃる」と、ぼんやり不思議がる。
〰 おもしろ「ことば変換」〰
左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。
【現代語訳】
第三章[第二段 尼君死去し寂寥(せきりょう)と孤独の日々](32)「付き添っていた女はどうしたか」とおっしゃると、「その者も、同様に、生きられそうにございませんようです。自分も死にたいと取り乱しまして、今朝(けさ)は谷に飛び込みそうになったのを拝見しました。『あの前に住んでいた家の人に知らせよう』と申しますが、『今しばらく、落ち着きなさい、と。事情をよく考えてからに』と、宥め(なだめ)ておきました」と、ご報告申すにつれて、とても悲しくお思いになって、「わたしも、とても気分が悪くて、どうなってしまうのであろうかと思われる」とおっしゃる。「何を、この上くよくよお考えあそばしますか。そうなる運命に、万事決まっていたのでございましょう。誰にも聞かせまいと存じますので、惟光(これみつ)めが身を入れて、万事始末いたします」などと申す。「そうだ。そのように何事も思ってはみるが、いい加減な遊び心から、人を死なせてしまった非難を受けねばならないのが、まことに辛いのだ。少将命婦などにも聞かせるな。尼君はましてこのようなことなど、お叱りになるから、恥ずかしい気がしよう」と、口封じなさる。「その他(ほか)の法師たちなどにも、すべて、説明は別々にしてございます」と申し上げるので、頼りになさっている。わずかに会話を聞く女房などは、「変だわ、何事だろうか、穢れ(けがれ)に触れた旨をおっしゃって、宮中へも参内なさらず、また、このようにひそひそと話して嘆いていらっしゃる」と、ぼんやり不思議がる。