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第一章 夕顔の物語 夏の物語 第三章 [第四段(26)あれこれと考え廻らす(まわらす)と、あちらこちらと、何となく遠く気味悪いうえに、人声はせず、「どうして、このような心細い外泊をしてしまったのだろう」と、後悔してもしようがない。右近(うこん)は、何も考えられず、源氏の君にぴったりと123130302四申して、震え死にそうである。「また、この人もどうなるのだろうか」と、気も上の空で掴まえ(つかまえ)ていらっしゃる。自分一人(ひとり)がしっかりした人で、401103三に1313234三いらっしゃるのであったよ。灯火は微か(かすか)にちらちらとして、母屋(おもや)の境に立ててある屏風(びょうぶ)の上が、あちらこちらと陰って見えなさるうえに、魔性の物の足音が、みしみしと踏み鳴らしながら、後方から近寄って来る気がする。「惟光(これみつ)よ、早く来て欲しい」とお思いになる。居場所が定まらぬ者なので、あちこち探したうちに、夜の明けるまでの待ち遠しさは、千夜を2320023三ような気がなさる。ようやくのことで、鶏(ニワトリ)の声が遠くで聞こえるにつけ、「危険を10112234四、何の214044140四で、このような辛い目に遭うのだあろう。我ながら、このようなことで、大それたあってはならない恋心の報復として、このような、後にも先にも語り草となってしまいそうなことが起こったのだろう。隠していても、実際に起こった事は隠しきれず、主上のお耳に入るだろうことを始めとして、世人が推量し噂(うわさ)するだろうことは、良くない京童べ(わらわべ)の噂(うわさ)になりそうだ。あげくのはて、馬鹿者の評判を立てられるにちがいないなあ」と、ご思案される。
〰 おもしろ「ことば変換」〰 ![]() 左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。 【現代語訳】 第三章 [第四段 (26)あれこれと考え廻らす(まわらす)と、あちらこちらと、何となく遠く気味悪いうえに、人声はせず、「どうして、このような心細い外泊をしてしまったのだろう」と、後悔してもしようがない。右近(うこん)は、何も考えられず、源氏の君にぴったりと寄り添い申して、震え死にそうである。「また、この人もどうなるのだろうか」と、気も上の空で掴まえ(つかまえ)ていらっしゃる。自分一人(ひとり)がしっかりした人で、途方に暮れていらっしゃるのであったよ。灯火は微か(かすか)にちらちらとして、母屋(おもや)の境に立ててある屏風(びょうぶ)の上が、あちらこちらと陰って見えなさるうえに、魔性の物の足音が、みしみしと踏み鳴らしながら、後方から近寄って来る気がする。「惟光(これみつ)よ、早く来て欲しい」とお思いになる。居場所が定まらぬ者なので、あちこち探したうちに、夜の明けるまでの待ち遠しさは、千夜を過す(すごす)ような気がなさる。ようやくのことで、鶏の声が遠くで聞こえるにつけ、「危険を冒して、何の因縁で、このような辛い目に遭うのだあろう。我ながら、このようなことで、大それたあってはならない恋心の報復として、このような、後にも先にも語り草となってしまいそうなことが起こったのだろう。隠していても、実際に起こった事は隠しきれず、主上のお耳に入るだろうことを始めとして、世人が推量し噂(うわさ)するだろうことは、良くない京童べ(わらわべ)の噂(うわさ)になりそうだ。あげくのはて、馬鹿者の評判を立てられるにちがいないなあ」と、ご思案される。 |