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[第三段 空蝉(うつせみ)の寝所に忍び込む](32)源氏の君は、気を落ち着けてお寝みにもなれず、11341222四一人寝(ひとりね)だと思われるとお目も21434三、この北の襖障子(ふすましょうじ)の向こう側に人のいる様子がするので、「ここが、話に出た女が隠れている所であろうか、かわいそうな」とご関心をもって、静かに起き上がって立ち聞きなさると、先程の子供の声で、「もしもし。どこにいらっしゃいますか」と、かすれた声で、かわいらしく言うと、「ここに臥せっ(ふせっ)ています。お客様はお寝みになりましたか。どんなにお近かろうかと心配していましたが、でも、遠そうだわね」 と言う。寝ていた声で取り3313133134四ないのが、とてもよく似ていたので、その姉だなとお聞きになった。「廂(ひさし)の間にお寝みになりました。噂(うわさ)に聞いていたお姿を拝見いたしましたが、噂(うわさ)通りにご立派でしたよ」と、ひそひそ声で言う。「昼間であったら、100210234四拝見できるのにね」と眠そうに言って、顔を衾(ふすま)に引き入れた声がする。「10222三な、気を入れてもっと聞いていろよ」と残念にお思いになる。「わたしは、10122二に寝ましょう。ああ、疲れた」と言って、灯心(とうしみ)を引き出したりしているのであろう。女君は、ちょうどこの襖障子(ふすましょうじ)口の斜め向こう側に臥して(ふして)いるのであろう。「中将の君はどこですか。誰もいないような感じで、何となく恐い(こわい)」 と言うらしい、すると、長押(なげし)の下の方で、女房たちは臥し(ふし)たまま答えているらしい。「下屋に、お湯を使いに下りていますが。『すぐに参ります』とのことでございます」と言う。
〰 おもしろ「ことば変換」〰 左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。 【現代語訳】 光る源氏 十七歳夏の参議(宰相)兼近衛中将時代の物語 第二章 女性体験談 [[第三段 空蝉(うつせみ)の寝所に忍び込む] (32)源氏の君は、気を落ち着けてお寝みにもなれず、空しい(むなしい)一人寝(ひとりね)だと思われるとお目も冴え(さえ)て、この北の襖障子(ふすましょうじ)の向こう側に人のいる様子がするので、「ここが、話に出た女が隠れている所であろうか、かわいそうな」とご関心をもって、静かに起き上がって立ち聞きなさると、先程の子供の声で、「もしもし。どこにいらっしゃいますか」と、かすれた声で、かわいらしく言うと、「ここに臥せっ(ふせっ)ています。お客様はお寝みになりましたか。どんなにお近かろうかと心配していましたが、でも、遠そうだわね」 と言う。寝ていた声で取り繕わないのが、とてもよく似ていたので、その姉だなとお聞きになった。「廂(ひさし)の間にお寝みになりました。噂(うわさ)に聞いていたお姿を拝見いたしましたが、噂(うわさ)通りにご立派でしたよ」と、ひそひそ声で言う。「昼間であったら、覗い(のぞい)て拝見できるのにね」と眠そうに言って、顔を衾(ふすま)に引き入れた声がする。「惜しいな、気を入れてもっと聞いていろよ」と残念にお思いになる。「わたしは、端に寝ましょう。ああ、疲れた」と言って、灯心(とうしみ)を引き出したりしているのであろう。女君は、ちょうどこの襖障子(ふすましょうじ)口の斜め向こう側に臥し(ふし)ているのであろう。「中将の君はどこですか。誰もいないような感じで、何となく恐い(こわい)」 と言うらしい、すると、長押(なげし)の下の方で、女房たちは臥し(ふし)たまま答えているらしい。「下屋に、お湯を使いに下りていますが。『すぐに参ります』とのことでございます」と言う。 |