源氏物語(9) ブログ通算714回

 

ご来訪ありがとうございます。初めての方は「はじめに」をご覧ください。

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わき目をふらず熱中する姿。それはパズルをしていたときではありませんでしたか・・・。
パズルは人を熱中させるものを持っており、本ブログのパズルが漢字の記憶強化に有効な理由は、まさにこの点にあります。本ブログのパズルは、小説文中の漢字混じりの語が数列に置き換えられており、ブログ訪問者は「数列解読」と「漢字の思い出し」に夢中になっていくうちに、それらの綴りを「記憶のスクリーン」に焼き付けることができます。具体的には、数列を変換表の数字に区切り、区切った数字を文字に変換し、変換した文字を漢字に戻すのですが、いろんな区切り方が考えられるので、悩みます。しかも、区切り方を間違えると、意味不明で脈絡の変換しない文字列ができるので、苦笑します。それでも「数列にどんな語が隠されているのか」推測するのは楽しい。このようなところに「パズルとしての効果と楽しさ」があります。


素材となる小説文は、「源氏物語・現代語訳版」です。いろいろ公開されておりますが、私が採択したのは、それらの中の「源氏物語の世界・現代語訳版・高千穂大学名誉教授渋谷栄一著」です。加工許可をいただいた渋谷先生には感謝申し上げます。

「源氏物語」は美しい国宝的傑作として博物館の薄暗い陳列棚に淡いライトを当てて飾っておくような物語ではありません。そして、それは、貴族社会の優雅で甘い愛の物語では決してなく、またもちろん、ある種の映画漫画で一面的に取り上げられているようなべたべたした愛欲の世界の物語でもありません。理想の貴公子でスーパーヒーローとされる光源氏にしてから、純粋に二枚目の役を与えられているのではなく、しばしば三枚目を割り当てられて、読者の失笑を避けられません。作者の目は登場人物に対して思いのほか冷たく、その展開はずいぶんとリアリテイがあって生臭く、十分に社会性を持った、シリアスな、そして時にユーモラスな、つまり普通によくできた物語なのです。そして何よりも人の心がよく描き出された物語です(「源氏物語の世界」著者 渋谷栄一様より引用)。詳細な私評を述べることはできませんが、要するに、宮廷女性と色恋を繰り返す光源氏の華麗な生き様と内面の苦悩が描き出されているところに「ストーリーとしての面白さ」があるのではないでしょうか。

全体のあらすじと解説は「源氏物語/紫式部・光源氏」をご覧ください。文中に分からない語があれば、その語を検索し、意味を調べておいてください。物語が終結するまでに何年かかるか分かりませんが、よろしかったら、最後までお付き合いくださいませ。


本日お届けする小説文は下記作品中の「桐壺(20回連載)」です。この作品のあらすじと時代背景を知りたい人は「桐壺」をお読みください。それでは、「源氏物語の世界」をお楽しみください。

【収録作品】

桐壺】【帚木】【空蝉】【夕顔】【若紫】【末摘花】【紅葉賀】【花宴】【葵】【榊】【花散里】【須磨】【明石】【澪標】【蓬生】【関屋】【絵合】【松風】【薄雲】【朝顔】【乙女】【玉鬘】【初音】【胡蝶】【螢】【常夏】【篝火】【野分】【行幸】【藤袴】【真木柱】【梅が枝】【藤のうら葉】【若菜(上)】【若菜(下)】【柏木】【横笛】【鈴虫】【夕霧】【御法】【幻】【匂兵部卿】【紅梅】【竹河】【橋姫】【総角】【早蕨】【宿木】【東屋】【浮舟】【蜻蛉】【夢浮橋】

                                                   ─〰〰  本日の問題  〰〰─   415815.jpg


数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。




                          変換表

123410111213142021222324303132333440414243
44100101102103104110111112113114120121122123124130131132133134140141
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(9)「今まで生きながらえておりましたのがとても情けないのに、このようなお勅使が草深い宿の33122二を分けてお訪ね下さるにつけても、とても恥ずかしうございます」と言って、ほんとうに身を持ちこらえられないくらいにお泣きになる。「『お3120344三いたしたところ、ひとしおお気の毒で、心も魂も消え入るようでした』と、典侍(てんじ)が奏上(そうじょう)なさったが、物の20261.53261五を理解いたさぬ者でも、なるほどまことに忍びがとうございます」と言って、少し気持ちを落ち着かせてから、仰せ言をお伝え申し上げる。「『しばらくの間は夢かとばかり思い31214124三れずにはいられなかったが、だんだんと心が静まるにつれてかえって、覚めるはずもなく堪えがたいのは、どのようにしたらよいものかとも、相談できる相手さえいないので、人目につかないようにして参内なさらぬか。若宮がたいそう気がかりで、湿っぽい所でお過ごしになっているのも、おいたわしくお思いなされますから、早く参内なさい』などと、はきはきとは最後まで仰せられず、涙に咽ば(むせば)されながら、また一方では人びともお気弱なと拝されるだろうと、お憚り(はばかり)なさらないわけではない御様子がおいたわしくて、最後まで31431111134五らないようなかっこうで、退出いたして参りました」と言って、お手紙を差し上げる。「目も見えませんが、このような畏れ多いお言葉を光といたしまして」と言って、御覧になる。「時がたてば少しは気持ちの紛れることもあろうかと、心待ちに過す(すごす)月日がたつにつれて、たいそうがまんができなくなるのはどうにもならないことである。幼い人をどうしているかと案じながら、一緒にお育てしていない気がかりさよ。今は、やはり故人の形見と思って、参内なされよ」などと、心こまやかにお書きあそばされていた。「宮中の萩(はぎ)に野分(のわき)が吹いて露を結ばせたり散らそうとする風の音を聞くにつけ、幼子の身が思いやられる」とあるが、最後までお読みきれになれない。「長生きが、とても辛いことだと存じられますうえに、高砂(たかさご)の松がどう思うかさえも、恥ずかしう存じられますので、内裏にお出入りいたしますことは、さらにとても414013061.5四いたしたい気持ちでいっぱいです。

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                                                     〰  おもしろ「ことば変換」〰            855421.jpg

左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。


【現代語訳】

第一章 光る源氏前史の物語(1)

(9)「今まで生きながらえておりましたのがとても情けないのに、このようなお勅使が草深い宿の露を分けてお訪ね下さるにつけても、とても恥ずかしうございます」と言って、ほんとうに身を持ちこらえられないくらいにお泣きになる。「『お訪ねいたしたところ、ひとしおお気の毒で、心も魂も消え入るようでした』と、典侍(てんじ)が奏上(そうじょう)なさったが、物の情趣を理解いたさぬ者でも、なるほどまことに忍びがとうございます」と言って、少し気持ちを落ち着かせてから、仰せ言をお伝え申し上げる。「『しばらくの間は夢かとばかり思い辿ら(たどら)れずにはいられなかったが、だんだんと心が静まるにつれてかえって、覚めるはずもなく堪えがたいのは、どのようにしたらよいものかとも、相談できる相手さえいないので、人目につかないようにして参内なさらぬか。若宮がたいそう気がかりで、湿っぽい所でお過ごしになっているのも、おいたわしくお思いなされますから、早く参内なさい』などと、はきはきとは最後まで仰せられず、涙に咽ば(むせば)されながら、また一方では人びともお気弱なと拝されるだろうと、お憚り(はばかり)なさらないわけではない御様子がおいたわしくて、最後まで承らないようなかっこうで、退出いたして参りました」と言って、お手紙を差し上げる。「目も見えませんが、このような畏れ多いお言葉を光といたしまして」と言って、御覧になる。「時がたてば少しは気持ちの紛れることもあろうかと、心待ちに過す(すごす)月日がたつにつれて、たいそうがまんができなくなるのはどうにもならないことである。幼い人をどうしているかと案じながら、一緒にお育てしていない気がかりさよ。今は、やはり故人の形見と思って、参内なされよ」などと、心こまやかにお書きあそばされていた。「宮中の萩(はぎ)に野分(のわき)が吹いて露を結ばせたり散らそうとする風の音を聞くにつけ、幼子の身が思いやられる」とあるが、最後までお読みきれになれない。「長生きが、とても辛いことだと存じられますうえに、高砂(たかさご)の松がどう思うかさえも、恥ずかしう存じられますので、内裏にお出入りいたしますことは、さらにとても遠慮いたしたい気持ちでいっぱいです。

上の語句の意味を調べたい人はそこをなぞったままコピー、下のGoogleボタンを押し、検索枠内にペーストしてください。

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                                  〰   次のことばの読みを漢字の綴りに直してみよう 。


①草深い宿のつゆを分けて、  ②おたずね、  ③物のじょうしゅを理解、  ④たどられ、  ⑤うけたまわらない、  ⑥えんりょ







─〰〰  更新日は4の倍数日  〰〰─
    










































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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