源氏物語(8) ブログ通算713回

 

ご来訪ありがとうございます。初めての方は「はじめに」をご覧ください。

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わき目をふらず熱中する姿。それはパズルをしていたときではありませんでしたか・・・。
パズルは人を熱中させるものを持っており、本ブログのパズルが漢字の記憶強化に有効な理由は、まさにこの点にあります。本ブログのパズルは、小説文中の漢字混じりの語が数列に置き換えられており、ブログ訪問者は「数列解読」と「漢字の思い出し」に夢中になっていくうちに、それらの綴りを「記憶のスクリーン」に焼き付けることができます。具体的には、数列を変換表の数字に区切り、区切った数字を文字に変換し、変換した文字を漢字に戻すのですが、いろんな区切り方が考えられるので、悩みます。しかも、区切り方を間違えると、意味不明で脈絡の変換しない文字列ができるので、苦笑します。それでも「数列にどんな語が隠されているのか」推測するのは楽しい。このようなところに「パズルとしての効果と楽しさ」があります。


素材となる小説文は、「源氏物語・現代語訳版」です。いろいろ公開されておりますが、私が採択したのは、それらの中の「源氏物語の世界・現代語訳版・高千穂大学名誉教授渋谷栄一著」です。加工許可をいただいた渋谷先生には感謝申し上げます。

「源氏物語」は美しい国宝的傑作として博物館の薄暗い陳列棚に淡いライトを当てて飾っておくような物語ではありません。そして、それは、貴族社会の優雅で甘い愛の物語では決してなく、またもちろん、ある種の映画漫画で一面的に取り上げられているようなべたべたした愛欲の世界の物語でもありません。理想の貴公子でスーパーヒーローとされる光源氏にしてから、純粋に二枚目の役を与えられているのではなく、しばしば三枚目を割り当てられて、読者の失笑を避けられません。作者の目は登場人物に対して思いのほか冷たく、その展開はずいぶんとリアリテイがあって生臭く、十分に社会性を持った、シリアスな、そして時にユーモラスな、つまり普通によくできた物語なのです。そして何よりも人の心がよく描き出された物語です(「源氏物語の世界」著者 渋谷栄一様より引用)。詳細な私評を述べることはできませんが、要するに、宮廷女性と色恋を繰り返す光源氏の華麗な生き様と内面の苦悩が描き出されているところに「ストーリーとしての面白さ」があるのではないでしょうか。

全体のあらすじと解説は「源氏物語/紫式部・光源氏」をご覧ください。文中に分からない語があれば、その語を検索し、意味を調べておいてください。物語が終結するまでに何年かかるか分かりませんが、よろしかったら、最後までお付き合いくださいませ。


本日お届けする小説文は下記作品中の「桐壺(20回連載)」です。この作品のあらすじと時代背景を知りたい人は「桐壺」をお読みください。それでは、「源氏物語の世界」をお楽しみください。

【収録作品】

桐壺】【帚木】【空蝉】【夕顔】【若紫】【末摘花】【紅葉賀】【花宴】【葵】【榊】【花散里】【須磨】【明石】【澪標】【蓬生】【関屋】【絵合】【松風】【薄雲】【朝顔】【乙女】【玉鬘】【初音】【胡蝶】【螢】【常夏】【篝火】【野分】【行幸】【藤袴】【真木柱】【梅が枝】【藤のうら葉】【若菜(上)】【若菜(下)】【柏木】【横笛】【鈴虫】【夕霧】【御法】【幻】【匂兵部卿】【紅梅】【竹河】【橋姫】【総角】【早蕨】【宿木】【東屋】【浮舟】【蜻蛉】【夢浮橋】

                                                   ─〰〰  本日の問題  〰〰─   415815.jpg


数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。




                          変換表

123410111213142021222324303132333440414243
44100101102103104110111112113114120121122123124130131132133134140141
142143144200201202203204210211212213214220221222223224230231232233234


(8)第二章 父帝(ちちみかど)悲秋の物語 [第一段 父帝(ちちみかど)悲しみの日々] いつのまにか日数は過ぎて、後の11031233四などの折にも情愛こまやかにお見舞いをお遣わしあそばす。時が過ぎて行くにしたがって、どうしようもなく悲しく思われなさるので、女御更衣がたの夜の御伺候などもすっかりお命じにならず、ただ涙に43132二て日をお送りあそばされているので、拝し上げる人までが露(あらわ)っぽくなる秋である。「亡くなった後まで、人の心を晴ればれさせなかった御寵愛(ごちょうあい)の方だこと」と、弘徽殿(こきでん)女御などにおかれては今もなお容赦なくおっしゃるのであった。一の宮を拝し上げあそばされるにつけても、若宮の恋しさだけがお思い出されお思い出されして、親しく仕える女房や御乳母(うば)などをたびたびお331113422四になっては、ご様子をお尋ねあそばされる。[第二段 靫負(ゆきえ)命婦の弔問] 野分(のわき)めいて、急に肌寒くなった夕暮(ゆうぐれ)どき、いつもよりもお思い出しになることが多くて、靫負(ゆきえ)命婦という者をお遣わしになる。夕月夜の美しい時刻に22133132四させなさって、そのまま物思いに耽っ(ふけっ)てておいであそばす。このような折には、管弦の御遊などをお催しあそばされたが、とりわけ優れた琴の音を掻き鳴らし(かきならし)、ついちょっと申し上げる言葉も、人とは格別であった雰囲気や顔かたちが、面影となってひたとわが身に添うように思し召さ(おぼしめさ)れるにつけても、はっきりと見えた夢も闇の中の現実にはやはり及ばないのであった。命婦は、あちらに参着して、牛車(ぎっしゃ)を門に引き入れるなり、しみじみと哀れ深い。未亡人暮らしであるが、娘一人(ひとり)を大切にお世話するために、あれこれと手入れをきちんとして、見苦しくないようにしてお暮らしになっていたが、4112二子を思う悲しみに暮れて臥せ(ふせ)っていらっしゃったうちに、雑草も高くなり、野分(のわき)のためにいっそう荒れたような感じがして、月の光だけが八重葎(やえむぐら)にも遮られずに差し込んでいた。寝殿の南正面に牛車(ぎっしゃ)の轅(ながえ)を下ろして、母君も、すぐにはご122133四できない。

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142143144200201202203204210211212213214220221222223224230231232233234

                                                     〰  おもしろ「ことば変換」〰            855421.jpg

左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。


【現代語訳】

第一章 光る源氏前史の物語(1)

(8)第二章 父帝(ちちみかど)悲秋の物語
 [第一段 父帝(ちちみかど)悲しみの日々]
 いつのまにか日数は過ぎて、後の法要などの折にも情愛こまやかにお見舞いをお遣わしあそばす。時が過ぎて行くにしたがって、どうしようもなく悲しく思われなさるので、女御更衣がたの夜の御伺候などもすっかりお命じにならず、ただ涙に濡れ(ぬれ)て日をお送りあそばされているので、拝し上げる人までが露(あらわ)っぽくなる秋である。「亡くなった後まで、人の心を晴ればれさせなかった御寵愛(ごちょうあい)の方だこと」と、弘徽殿(こきでん)女御などにおかれては今もなお容赦なくおっしゃるのであった。一の宮を拝し上げあそばされるにつけても、若宮の恋しさだけがお思い出されお思い出されして、親しく仕える女房や御乳母(うば)などをたびたびお遣わしになっては、ご様子をお尋ねあそばされる。

上の語句の意味を調べたい人はそこをなぞったままコピー、下のGoogleボタンを押し、検索枠内にペーストしてください。

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                                  〰   次のことばの読みを漢字の綴りに直してみよう 。


ほうよう、  ②涙にぬれて、  ③おつかわしになって、  ④いでたち、  ⑤なき子を思う、  ⑥ごあいさつ







─〰〰  更新日は4の倍数日  〰〰─
    










































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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