シャーロックホームズ(662)

 

ご来訪ありがとうございます。本ブログが初めてであれば、「はじめに」をお読みください。fad99a27d37320dec4c57b4c8e09bad9_s.jpg

ところで、あなたは漢字の綴りが書けたら、あるいは、語彙が豊富だったら、と思ったことはありませんか。そうであるなら、本ブログのパズルでトレーングしてみませんか。本ブログのパズルは、小説文中のいくつかの漢字が数列に置き換えられており、「訪問者は、数列解読して(数列を漢字の読みに直し、直した読みを漢字の綴りに直して)いくうちに、漢字の綴りを覚えることができ、語彙を豊かにすることができる」というものです。

さて、このパズルはどこに面白さがあるだろうか。‥ それは「数列の区切り方」と「ストーリー」にある、と思う ‥ 。

解読は、数列を区切る ?!?!?!? ところから始まりますが、区切るのはそんなに単純ではありません。いろんな区切り方があるので、迷います。しかも、区切り方を間違えると、意味不明で脈絡のない文字列ができるので、思わず苦笑してしまいます。 ﹏ ≻_≺  それでも「数列にどんなことば(漢字混じりの語)が入るのか」推測するのは楽しい〜♪。
すなわち、「語彙力、解析力、推測力、直感力」で数列分割するところに、「パズルとしての面白さ」があります。

今回お届けする小説文は「シャーロックホームズ物語」です。論理的に書かれた推理小説ですが、その背景は西暦1900年少し前のガス灯・馬車・電報が出てくる英国ヴィクトリア朝時代。古臭いけどノスタルジーを感じられるところに、そして、探偵業を生業とするホームズが友人で助手で伝承作家でもあるワトスン博士といっしょに事件を解決するところに、「ストーリーとしての面白さ」があります。

本日の小説文はその中の「緋のエチュード第1部(133回出題)」です。あらすじ・解説を読みたい人は「緋色の研究」をクリックしてください。ネタバレになりますが、数列抜きの問題文を読みたい人は、おもしろ「ことば変換」の文をお読みください。その全文を読みたい人は「緋のエチュード第1部・ストーリー」をクリックしてください。水色の番号ををクリックすると、その段落に飛ぶことができます。

前後の句や文脈によっては、その数列にどんなことばが入るか推測できる場合があります 。推測できるかどうか確認の上、解読してみてください。

<収録作品(目次)>
ボスコム谷の謎、ボヘミアンスキャンダル、赤毛連盟、五つのオレンジの種、唇のねじれた男、蒼炎石、まだらのひも、空家の冒険、グローリア・スコット号、ライギット・パズル、悪魔の足、ノーウッドの建築家、患者兼同居人、曲れる者、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン、株式仲買人、三枚の学生、自転車乗りの影、踊る人形、サセックスの吸血鬼、土色の顔画、同一事件、緋のエチュード、瀕死の探偵

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数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。




                           変換表

123410111213142021222324303132333440414243
44100101102103104110111112113114120121122123124130131132133134140141
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(108)次は先よりも大きく声を張ったが、やはりついさきほど残してきた仲間からはささやき声ひとつも聞こえない。4312三の知れない恐怖に1030134132四て、若者は我を忘れて先を急ぐ、心乱れ大事な食料もうち捨てて。角を曲がると、野営していたその場所が目の前に現れる。そこでくすぶる炭の山から見て、若者が3116.531三あと少しも手入れされてないことがわかる。あたりはまったく静かで物音ひとつないままだ。抱いていた恐怖もみな燃えかすとなり次は動揺。火のあと付近には生きているものはいない、獣も男も少女もみな行ってしまった。ただひとつ明らかなのは、自分が不在のあいだ突然の1261.53202四に見舞われたということだ――取り囲まれていたというのに、何らのあとすら残っていない。いきなりのことで取り乱し、心ここにあらず、ジェファースン・ホープは目もくらみ、倒れないよう小銃を334二にして凭りかかるほかない。とはいえ若者には根っからの行動力がある、一時力を失うも速やかに立ち直る。まだくすぶっている燃えかすから木ぎれをひとつ手にとって、息を吹きかけ火を付け直せば、この狭い野営を調べる役にも立つわけだ。地面はいたるところ馬の足跡だらけ、どうやら追っ手は大規模の騎馬隊、跡の通る方向からすると、そのあとソルト・レイク・シティへと引き返したようだ。ふたりとも連れて行かれたのだろうか? ジェファースン・ホープがそうに違いないと納得しかけたとき、目に飛び込んできたものに背筋が凍った。野営のわきの小道にこんもりとした赤土、このようなもの前にはなかったはず。間違いない、新しく墓が掘られたのだ。若いハンターが近づくと、そこへ棒きれが212234三あり、裂け目に一枚紙が10121111三っていた。
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                               〰  おもしろ「ことば変換」〰                            gatag-00013787.jpg

左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。



(108)次は先よりも大きく声を張ったが、やはりついさきほど残してきた仲間からはささやき声ひとつも聞こえない。得体の知れない恐怖に襲われて、若者は我を忘れて先を急ぐ、心乱れ大事な食料もうち捨てて。角を曲がると、野営していたその場所が目の前に現れる。そこでくすぶる炭の山から見て、若者が発ったあと少しも手入れされてないことがわかる。あたりはまったく静かで物音ひとつないままだ。抱いていた恐怖もみな燃えかすとなり次は動揺。火のあと付近には生きているものはいない、獣も男も少女もみな行ってしまった。ただひとつ明らかなのは、自分が不在のあいだ突然の凶事に見舞われたということだ――取り囲まれていたというのに、何らのあとすら残っていない。いきなりのことで取り乱し、心ここにあらず、ジェファースン・ホープは目もくらみ、倒れないよう小銃を杖にして凭りかかるほかない。とはいえ若者には根っからの行動力がある、一時力を失うも速やかに立ち直る。まだくすぶっている燃えかすから木ぎれをひとつ手にとって、息を吹きかけ火を付け直せば、この狭い野営を調べる役にも立つわけだ。地面はいたるところ馬の足跡だらけ、どうやら追っ手は大規模の騎馬隊、跡の通る方向からすると、そのあとソルト・レイク・シティへと引き返したようだ。ふたりとも連れて行かれたのだろうか? ジェファースン・ホープがそうに違いないと納得しかけたとき、目に飛び込んできたものに背筋が凍った。野営のわきの小道にこんもりとした赤土、このようなもの前にはなかったはず。間違いない、新しく墓が掘られたのだ。若いハンターが近づくと、そこへ棒きれが挿してあり、裂け目に一枚紙が挟まっていた。



上の文のことばの意味を調べたい人は、その部分をコピーしたままGoogleボタンを押し、検索枠にペーストしてください。

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                                  〰   次のことばの読みを漢字の綴りに直してみよう 。〰


えたいの知れない、  ②若者がたったあと、  ③きょうじに見舞われた、  ④小銃をつえにして、  ⑤棒きれがさしてあり、  ⑥裂け目に一枚紙がはさまって、                                                                                                                               








         
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