シャーロックホームズ(660)

 

ご来訪ありがとうございます。本ブログが初めてであれば、「はじめに」をお読みください。fad99a27d37320dec4c57b4c8e09bad9_s.jpg

ところで、あなたは漢字の綴りが書けたら、あるいは、語彙が豊富だったら、と思ったことはありませんか。そうであるなら、本ブログのパズルでトレーングしてみませんか。本ブログのパズルは、小説文中のいくつかの漢字が数列に置き換えられており、「訪問者は、数列解読して(数列を漢字の読みに直し、直した読みを漢字の綴りに直して)いくうちに、漢字の綴りを覚えることができ、語彙を豊かにすることができる」というものです。

さて、このパズルはどこに面白さがあるだろうか。‥ それは「数列の区切り方」と「ストーリー」にある、と思う ‥ 。

解読は、数列を区切る ?!?!?!? ところから始まりますが、区切るのはそんなに単純ではありません。いろんな区切り方があるので、迷います。しかも、区切り方を間違えると、意味不明で脈絡のない文字列ができるので、思わず苦笑してしまいます。 ﹏ ≻_≺  それでも「数列にどんなことば(漢字混じりの語)が入るのか」推測するのは楽しい〜♪。
すなわち、「語彙力、解析力、推測力、直感力」で数列分割するところに、「パズルとしての面白さ」があります。

今回お届けする小説文は「シャーロックホームズ物語」です。論理的に書かれた推理小説ですが、その背景は西暦1900年少し前のガス灯・馬車・電報が出てくる英国ヴィクトリア朝時代。古臭いけどノスタルジーを感じられるところに、そして、探偵業を生業とするホームズが友人で助手で伝承作家でもあるワトスン博士といっしょに事件を解決するところに、「ストーリーとしての面白さ」があります。

本日の小説文はその中の「緋のエチュード第1部(133回出題)」です。あらすじ・解説を読みたい人は「緋色の研究」をクリックしてください。ネタバレになりますが、数列抜きの問題文を読みたい人は、おもしろ「ことば変換」の文をお読みください。その全文を読みたい人は「緋のエチュード第1部・ストーリー」をクリックしてください。水色の番号ををクリックすると、その段落に飛ぶことができます。

前後の句や文脈によっては、その数列にどんなことばが入るか推測できる場合があります 。推測できるかどうか確認の上、解読してみてください。

<収録作品(目次)>
ボスコム谷の謎、ボヘミアンスキャンダル、赤毛連盟、五つのオレンジの種、唇のねじれた男、蒼炎石、まだらのひも、空家の冒険、グローリア・スコット号、ライギット・パズル、悪魔の足、ノーウッドの建築家、患者兼同居人、曲れる者、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン、株式仲買人、三枚の学生、自転車乗りの影、踊る人形、サセックスの吸血鬼、土色の顔画、同一事件、緋のエチュード、瀕死の探偵

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数列横の漢数字は読みガナの文字数を表す。小文字は大文字の半分の数値とする(61=ュ 61.5=ョ 60.5=ャ 16.5=ッ )。これと変換表をヒントに、数列を漢字の読み → 綴り(と送りがな)に直してみよう。答えはマウスカーソルを数列右隣りに置くと現れます。




                           変換表

123410111213142021222324303132333440414243
44100101102103104110111112113114120121122123124130131132133134140141
142143144200201202203204210211212213214220221222223224230231232233234


(106)だが日の出前には起きてまた先へと急ぐ。ここまで追っ手の影は見えず、ジェファースン・ホープも凶悪な一味の追っ手を巻けたものと思い始めていた。知るよしもなかったのだ、鉄の支配が広く及んでいることを、242212四が電光2416.511三で行われることを。逃亡二日目の半ばほど、持ち出した乏しい食料も尽き始める。とはいえハンターたるもの少しの不安もない。山中には獲物がいるはずだし、当人もかねてより必要から銃を物を言わせる羽目が幾たびもあった。外から見えぬ物陰を選び、乾いた薪を少しく積み上げ、燃ゆる火を起こして父娘に身体を温めさせる。一行の居場所は海抜五〇〇〇フィート、空気も冷たく刺すようなのだ。馬をつないだ若者は、ルーシィにいとまを33144二、銃を肩に何とか先を切り開こうと踏み出した。振り返った目には、燃ゆる火の向こうで膝を11114131四老人と少女、裏には動かずじっとしている三匹の獣。あいだにある岩々が獣の目を遮っていた。峡谷を次々と数十マイルは回ったが24211三はなし。とはいえ樹皮につけられた12203140四やその他のしるしを見るに、付近にクマが大勢いるようだった。果たして二・三時間探しても実を結ばず、あきらめて引き返そうと思って目を空に向けたとき、見えた光景に若者の胸はぞわっと喜びでいっぱいになる。高い峰のへり、頭上三から四〇〇フィートのところに生き物がいた、見た目はどこか羊に似ているが――一組の巨大な角がある。角の獣――とひとまず呼ぶが――ハンターからは見えない群れの守り役なのだろう。だが幸いにも頭は逆を向いており、まだ若者に気づいていない。うつぶせになり、小銃を岩に構え、しっかりと狙いを定めて引き金を引く。

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                               〰  おもしろ「ことば変換」〰                            gatag-00013787.jpg

左下「れんじろう」内に下の文をコピペし語を選択後、変換ボタンを押して読んでみよう。変換語によっては面白いですよ。



(106)だが日の出前には起きてまた先へと急ぐ。ここまで追っ手の影は見えず、ジェファースン・ホープも凶悪な一味の追っ手を巻けたものと思い始めていた。知るよしもなかったのだ、鉄の支配が広く及んでいることを、制裁が電光石火で行われることを。逃亡二日目の半ばほど、持ち出した乏しい食料も尽き始める。とはいえハンターたるもの少しの不安もない。山中には獲物がいるはずだし、当人もかねてより必要から銃を物を言わせる羽目が幾たびもあった。外から見えぬ物陰を選び、乾いた薪を少しく積み上げ、燃ゆる火を起こして父娘に身体を温めさせる。一行の居場所は海抜五〇〇〇フィート、空気も冷たく刺すようなのだ。馬をつないだ若者は、ルーシィにいとまを告げ、銃を肩に何とか先を切り開こうと踏み出した。振り返った目には、燃ゆる火の向こうで膝を抱える老人と少女、裏には動かずじっとしている三匹の獣。あいだにある岩々が獣の目を遮っていた。峡谷を次々と数十マイルは回ったが成果はなし。とはいえ樹皮につけられた痕やその他のしるしを見るに、付近にクマが大勢いるようだった。果たして二・三時間探しても実を結ばず、あきらめて引き返そうと思って目を空に向けたとき、見えた光景に若者の胸はぞわっと喜びでいっぱいになる。高い峰のへり、頭上三から四〇〇フィートのところに生き物がいた、見た目はどこか羊に似ているが――一組の巨大な角がある。角の獣――とひとまず呼ぶが――ハンターからは見えない群れの守り役なのだろう。だが幸いにも頭は逆を向いており、まだ若者に気づいていない。うつぶせになり、小銃を岩に構え、しっかりと狙いを定めて引き金を引く。



上の文のことばの意味を調べたい人は、その部分をコピーしたままGoogleボタンを押し、検索枠にペーストしてください。

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                                  〰   次のことばの読みを漢字の綴りに直してみよう 。〰


せいさいが、  ②電光せっかで行われる、  ③膝をかかえる、  ④いとまをつげ、  ⑤せいかはなし、  ⑥きずあと、                                                                                                                               








         
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