シャーロックホームズ(432)

 

パズルのねらいは、「はじめに」に書かれています。初めての方、いつもご愛読いただいている方、ご来訪あold-leather-book-with-brass-clasps-q90-500x311.jpgりがとうございます。物語は「探偵業を生業とするホームズが、友人で助手で伝承作家でもあるワトスン博士との絶妙なコンビネーションと巧みな推理で、難事件を解決するまでの話をワトスンが語って聞かせる」という形をとります。ホームズはあまり表には出ません。その背景は、西暦1900年少し前のガス灯・馬車・電報が出てくる英国ヴィクトリア朝時代。古臭いけど、そこがノスタルジーが感じられて、面白いところでもあります。ホームズとワトソンを除けば、定番の登場人物は余りいません。毎回変わる登場人物に注意を払いながら、読み進めてください。ストーリーが分りにくければ、「三枚の学生」を、小説文をまとめて読みたい人は「 全文1~19」をクリックしてください。文中に「分からない語句」があれば、その部分をドラッグ後、「ウェブで検索」をクリックして、意味を確認しておいてください。
<収録作品>
ボスコム谷の謎、ボヘミアンスキャンダル、赤毛連盟、五つのオレンジの種、唇のねじれた男、蒼炎石、まだらのひも、空家の冒険、グローリア・スコット号、ライギット・パズル、悪魔の足、ノーウッドの建築家、患者兼同居人、曲れる者、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン、株式仲買人、三枚の学生、自転車乗りの影、踊る人形、サセックスの吸血鬼、土色の顔画、同一事件、緋のエチュード、瀕死の探偵

                  ─〰〰  本日の問題  〰〰─        




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(16)「これは問いかけに過ぎない。」とホームズの慇懃(いんぎん)な口ぶり。「正直のところ、僕にも証明できない。だが十分ありうる。というのも、ソウムズさんが背を向けるや、たちまち寝室に隠れていた男を逃がしたからだ。」 バニスタは乾いた唇を41114131。「誰もおりませんでした。」「なんと不憫(ふびん)な、バニスタ。早く真相を打ち明ければよかったものを。もう君の嘘はお見通しなのだ。」 男の顔からは、強い342203の意志が見て取れる。「誰もおりませんでした。」「よしたまえ、バニスタ!」「いえ、いなかったのです、誰も。」「ということは、何も言えないというのだね。このまま部屋にいてくれたまえ。向こうに立って、寝室の扉のそばだ。さてソウムズ、あなたにお願いしますが、上のギルクリスト青年の部屋へ行って、引きずり下ろしてくれるとありがたい。」 するとたちどころに講師は戻ってきて、当の学生を連れてくる。健康体で背も高く、しなやかで足取り軽く、顔も明るく晴れやかだ。ただその青い目は不安げに我々ひとりひとりへ向けられ、奥隅にバニスタを見つけるや、とうとう顔色も真っ青となる。「ひとつ扉をお閉めに。」とホームズ。「さてギルクリストくん、ここには我々しかいない上、ここで交わされた言葉は何ひとつ他言されない。お互い包み111323ことはない。我々は知りたいのだ、ギルクリストくん、どうして君のような24220233な人間が、昨日のようなことをしでかすに至ったのか。」あわれ青年は立っていられなくなり、バニスタに恐れ責めるような2224140を投げかける。「いえ、ギルクリストさま、わたくしめは一言も――何も申し上げては!」と使用人は声を101131。「何も。今に至るまではね。」とホームズ。 






                    〰 おもしろ「ことば変換」〰            

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(16)「これは問いかけに過ぎない。」とホームズの慇懃な口ぶり。「正直のところ、僕にも証明できない。だが十分ありうる。というのも、ソウムズさんが背を向けるや、たちまち寝室に隠れていた男を逃がしたからだ。」 バニスタは乾いた唇を舐める。「誰もおりませんでした。」「なんと不憫な、バニスタ。早く真相を打ち明ければよかったものを。もう君の嘘はお見通しなのだ。」 男の顔からは、強い抵抗の意志が見て取れる。「誰もおりませんでした。」「よしたまえ、バニスタ!」「いえ、いなかったのです、誰も。」「ということは、何も言えないというのだね。このまま部屋にいてくれたまえ。向こうに立って、寝室の扉のそばだ。さてソウムズ、あなたにお願いしますが、上のギルクリスト青年の部屋へ行って、引きずり下ろしてくれるとありがたい。」 するとたちどころに講師は戻ってきて、当の学生を連れてくる。健康体で背も高く、しなやかで足取り軽く、顔も明るく晴れやかだ。ただその青い目は不安げに我々ひとりひとりへ向けられ、奥隅にバニスタを見つけるや、とうとう顔色も真っ青となる。「ひとつ扉をお閉めに。」とホームズ。「さてギルクリストくん、ここには我々しかいない上、ここで交わされた言葉は何ひとつ他言されない。お互い包み隠すことはない。我々は知りたいのだ、ギルクリストくん、どうして君のような誠実な人間が、昨日のようなことをしでかすに至ったのか。」あわれ青年は立っていられなくなり、バニスタに恐れ責めるような視線を投げかける。「いえ、ギルクリストさま、わたくしめは一言も――何も申し上げては!」と使用人は声を張る。「何も。今に至るまではね。」とホームズ。 



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