シャーロックホームズ(212)

 

パズルのねらいは、「はじめに」に書かれています。初めての方、いつもご愛読いただいている方、ご来訪あold-leather-book-with-brass-clasps-q90-500x311.jpgりがとうございます。物語は「探偵業を生業とするホームズが、友人で助手で伝承作家でもあるワトスン博士との絶妙なコンビネーションと巧みな推理で、難事件を解決するまでの話をワトスンが語って聞かせる」という形をとります。ホームズはあまり表には出ません。その背景は、西暦1900年少し前のガス灯・馬車・電報が出てくる英国ヴィクトリア朝時代。古臭いけど、そこがノスタルジーが感じられて、面白いところでもあります。ホームズとワトソンを除けば、定番の登場人物は余りいません。毎回変わる登場人物に注意を払いながら、読み進めてください。ストーリーが分りにくければ、「空き家の冒険」を、小説文をまとめて読みたい人は「 全文1~25」をクリックしてください。文中に「分からない語句」があれば、その部分をドラッグ後、「ウェブで検索」をクリックして、意味を確認しておいてください。
<収録作品>
ボスコム谷の謎、ボヘミアンスキャンダル、赤毛連盟、五つのオレンジの種、唇のねじれた男、蒼炎石、まだらのひも、空家の冒険、グローリア・スコット号、ライギット・パズル、悪魔の足、ノーウッドの建築家、患者兼同居人、曲れる者、チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン、株式仲買人、三枚の学生、自転車乗りの影、踊る人形、サセックスの吸血鬼、土色の顔画、同一事件、緋のエチュード、瀕死の探偵

                  ─〰〰  本日の問題  〰〰─        




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(6)「ところでどうして私のことを知っているんですかな?」「おや。そりゃ失礼しました。ご近所さんですよ、教会通りの隅にある小さな本屋ですわ。あなたに会えて幸運でした。ま、気を取り直して。ここに『英国の鳥たち』『カツルス』『24224140』があるんだが――いずれも安い買い物じゃないかね? そういえば2番目の棚の隙間に5冊ぐらい入れるとぴったりするなあ。あれじゃだらしないねえ。そうは思いませんかい?」というので後ろの棚を見ようと振り返り再び顔を戻すと、2261.5212の机をはさんだ向こうにシャーロック・ホームズが微笑みながら立っていた。すっかり驚いて立ち上がり数秒間彼をじろじろ見た。と、どうやら失神したらしい。こんなことは生涯を通して初めてであった。確かに灰色の霧が目の前を旋回していた。意識を取り戻したとき襟元がゆるめられているのに気づいた。唇はブランデーの後味でひりひりしていた。ホームズはフラスコを手に椅子にかがんでいた。「親愛なるワトスン」忘れられない声だった。「君に無数の弁解をしないといけないね。こんなに効果があるとは思いもしなかったよ」 私は彼の腕を握り2211431。「ホームズ! 本当に君かい? 君が生きているなんて。どうやってあの恐ろしい奈落から這い上がることができたんだい?」「ちょっと待ってよ、ちゃんと議論できるのかい? 144123412な再会でかなりの衝撃を与えたからねえ」「私なら大丈夫さ。しかしまさか、ホームズ、目を疑うよ。ああ、君が――すべての人の中で――君が私の書斎にいるなんて!」再び袖を握った。その下にある細くて力強い腕を感じた。「ああ、12231322ではないんだね、とにかく。2214012なる友よ、君に会えて大喜びだよ。座りたまえ、どうやって君はあの恐ろしい深い裂け目から生還できたのか聞かせておくれよ」ホームズは向かいに座り、413311222無頓着な態度で紙巻タバコに火をつけた。 





                    〰 おもしろ「ことば変換」〰            

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(6)「ところでどうして私のことを知っているんですかな?」「おや。そりゃ失礼しました。ご近所さんですよ、教会通りの隅にある小さな本屋ですわ。あなたに会えて幸運でした。ま、気を取り直して。ここに『英国の鳥たち』『カツルス』『聖戦』があるんだが――いずれも安い買い物じゃないかね? そういえば2番目の棚の隙間に5冊ぐらい入れるとぴったりするなあ。あれじゃだらしないねえ。そうは思いませんかい?」というので後ろの棚を見ようと振り返り再び顔を戻すと、書斎の机をはさんだ向こうにシャーロック・ホームズが微笑みながら立っていた。すっかり驚いて立ち上がり数秒間彼をじろじろ見た。と、どうやら失神したらしい。こんなことは生涯を通して初めてであった。確かに灰色の霧が目の前を旋回していた。意識を取り戻したとき襟元がゆるめられているのに気づいた。唇はブランデーの後味でひりひりしていた。ホームズはフラスコを手に椅子にかがんでいた。「親愛なるワトスン」忘れられない声だった。「君に無数の弁解をしないといけないね。こんなに効果があるとは思いもしなかったよ」 私は彼の腕を握り締めた。「ホームズ! 本当に君かい? 君が生きているなんて。どうやってあの恐ろしい奈落から這い上がることができたんだい?」「ちょっと待ってよ、ちゃんと議論できるのかい? 劇的な再会でかなりの衝撃を与えたからねえ」「私なら大丈夫さ。しかしまさか、ホームズ、目を疑うよ。ああ、君が――すべての人の中で――君が私の書斎にいるなんて!」再び袖を握った。その下にある細くて力強い腕を感じた。「ああ、幽霊ではないんだね、とにかく。親愛なる友よ、君に会えて大喜びだよ。座りたまえ、どうやって君はあの恐ろしい深い裂け目から生還できたのか聞かせておくれよ」ホームズは向かいに座り、懐かしい無頓着な態度で紙巻タバコに火をつけた。 

アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle
海野十三訳 大久保ゆう改訳


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